2013年6月12日

第18回LG杯二回戦

井山五冠、高尾九段、LG杯準々決勝進出おめでとうございます!

今日第18回LG杯の二回戦が行われ、井山五冠と高尾九段が勝利し、見事ベスト8進出を決めてくれました! 世界戦のベスト8に日本の棋士が二人も残ったのは、一昨年の富士通杯以来だそうですね。

 二回戦結果

井山裕太―李映九戦→棋譜 黒 李映九九段 白 井山裕太九段 白の1目半勝ち

高尾紳路―国宇征戦→棋譜 黒 高尾紳路九段 白 国宇征三段 黒の中押し勝ち

河野臨―陳耀燁戦→棋譜 黒 陳耀燁九段 白 河野臨九段 黒の中押し勝ち

(※バグ防止の為に棋譜ページを別に設けました)

高尾九段が勝った国宇征は無名ですが、統合予選で謝赫を倒してきてるので弱いはずがないし、李映九も強豪なので、私は今日ちょっと悲観的に見てたんだけど、まさか二人もベスト8に勝ち上がるとは思いませんでした。

しかし、私は嬉しい反面、今日ちょっと自分に嫌気が差したのもあって、実はまだ素直に喜びを実感できていないというのが正直なところです。
というのは、これだけ中国の層が厚くなってしまうと、井山五冠でもそう簡単には勝ち上がれないんじゃないかと思ってた部分があったので、そういった懐疑的な自分というものが心底恥ずかしく感じてきたからである。
更には、ナショナルチーム創設して間もないのに、今回いきなり結果が出たということで、一体今までは何だったんだ?というような不思議な気分ですね。

まあ、まだ2回戦終わったばかりなんだけど、本因坊戦を戦ってる井山五冠と高尾九段が勝ち上がったということで、タイトル戦の為に国際戦に出場できないという点を改善するだけで、まさかこれほどの結果が出るとは思いませんでした。


その他、2回戦結果

李欽誠二段(中国)―睦鎮碩九段(韓国) 白番・李欽誠の中押し勝ち

李喆六段(中国)―安亨浚四段(韓国) 黒番・李喆の中押し勝ち

柁嘉熹(中国)―李世石(韓国) 黒番・柁嘉熹の中押し勝ち

周睿羊九段(中国)―安祚永九段(韓国) 黒番・周睿羊の2目半勝ち

夏晨琨二段(中国)―金成進二段(韓国) 白番・夏晨琨二段の2目半勝ち

何と韓国が全滅してますね。
韓国は、自国主催のこのLG杯で既に5年連続で優勝を逃してる上に、今回ベスト8に一人も入れないということで、相当ショックはデカイんじゃないだろうか。

そして、準々決勝の組み合わせも既に決まってますね。

井山裕太九段―陳耀燁九段

高尾紳路九段―柁嘉熹五段

周睿羊九段―李欽誠二段

李喆六段―夏晨琨二段

陳耀燁と柁嘉熹が相手ということで、一番当たりたくないところと当たってしまったという感じですね。ただ、陳耀燁と柁嘉熹には、日本の棋士が勝ったことも何度もあるので、全然ダメって感じはしないですね。高尾九段は第12回農心杯で柁嘉熹に勝ってるし。
井山九段と陳耀燁九段は、同世代のライバル対決ですね。

ということで今から楽しみな対戦カードですが、準々決勝は11月からということで、大分間が空きますね。正直今の勢いのままで行ってほしかったけど、まだ先に楽しみが残っているのだと思うと、それだけで嬉しいですね。大変な相手ではあるけど、井山五冠、高尾九段ともに頑張ってほしいと思います。11月には、またいい報告が出来るといいですね。

そして、私は今日打たれた棋譜をこれからじっくり堪能して、日本勢活躍の喜びを噛みしめたいと思います。では!


追記:勝った時ぐらいは盛大に喜びたいという思いがある一方、まだ先があるので、今の時点であまりはしゃぎすぎるのも良くないかなとか思ったり、国際戦の記事はバランス感覚が難しいですね。勝って兜の緒を締めよ、というか何というか。
準々決勝(8強戦)は11月11日に行われる予定ですが、井山五冠と高尾九段には、是非ともベスト4目指して頑張ってほしいですね。
あと、棋譜のページにせめて一言でも感想書ければよかったんだけど、難しい碁ばかりでよく分からなくて申し訳ないです。

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