2013年7月7日

第38期碁聖戦第一局

第38期碁聖戦五番勝負が今日から始まり、結果は161手までで黒番の河野挑戦者が中押し勝ちし、シリーズ1勝目を上げました。
終局時間は19時2分、残り時間は持ち時間4時間のうち、黒番の河野挑戦者、白番の井山碁聖ともに残り1分だったそうです。

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 黒 河野臨 白 井山裕太 黒の中押し勝ち

パンダ解説から:左下隅から戦いが始まりましたが、15手目のトビサガリが珍しい手らしく、河野九段の研究済みの手ではないかとのことですね。27手目までの進行は、下辺の白三子を取り込んで、黒やれる戦いとのこと。
更に53手目のバランスのいい打ち込みから55手目と打ったのが鋭く、ここからの戦いで黒が主導権を握ります。
白も78のノゾキから下辺の黒地を制限し、このあたりでは多少難しくなったようですが、98と広げていった手が打ち過ぎだったのではないかとのことですね。
白が広げてきたので黒も99手目から左辺に手をつけていきます。ここからも黒が上手く立ち回ったようで、109まで左辺を捨て気味に打ちながら中央の白に迫っていったのが厳しかったですね。白も110手目のノゾキから勝負に出ますが、119手目まで的確に対処されてはハッキリ黒勝ちになったようです。白も130と地で頑張りましたが、137手目から分断されて、最後は大石が死に、投了となりました。

このシリーズ河野九段の先勝となりましたが、ほぼ黒の完勝といった感じの一局でしたね。井山五冠はまたしても厳しい相手を迎えての防衛戦ですが、今局に関しては「河野九段強かったな」といった感じですね。井山五冠は疲れもあるだろうし、さすがに全部勝つというわけにもいかないだろうから、無理のないように頑張ってほしいと思います。

第38期碁聖戦第二局は、7月22日(月)に新潟県長岡市「長岡グランドホテル」で行われる予定です。しかし、その前に10日(水)から本因坊戦の第六局があるので、そちらの方に注目ですね。最近、私もちょっと気合抜け気味なので、気合入れ直していきたいと思います。では、また。

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