2013年7月20日

星空のカラス2巻

星空のカラスの最新単行本、第2巻が発売されましたね。


星空のカラス 2 (花とゆめCOMICS)

日本棋院の売店と全国の一部書店では、購入特典としてミニうちわが貰えるらしいです。私は田舎の書店で買ったので、貰えずちょっと残念でした。

和歌―国領戦棋譜(57手目まで)

棋譜再生
 黒 国領葉月 白 烏丸和歌 

国領が打ったハメ手の意味ですが、46手目で白が▲にツイだ時、続いて黒Aなら白Bで白攻め合い勝ちだし、黒Bなら白Aで実戦のように黒三子が取れるので、白が悪くなる筈がないというのが当初の和歌の読みだったようですね。ところがいざ黒Bと打たれてみると・・・

何と三子を取っても、黒1と伸びられて、よく見れば左上の白全体にまだ眼がないですね。黒Aと取り返されるとここの眼が無くなるし、黒から二線のオサエを利かされるわけにもいかないので、2~4と這わざるを得ない。これほど外の黒が厚くなっては黒に不満がある筈もなく、白ハマりというわけです。

前図の回避方法としては、白は32手目でAのキリを打たず単に▲に曲がった方が良かったようですね。この後実戦のように石塔シボリの進行になった時に、白A黒Bの交換が明らかに悪手になっているので、Aのキリを打ってないだけで中央の具合が全然違ってくる。
詳しくは、碁ワールドの8月号の方で、星空のカラス監修の穂坂繭三段が解説されてるので、興味のある方は見てみてください。

まあしかし、石塔シボリの筋を利用して厚みを築いたりするのは、本因坊戦第三局でも見られたように一応狙いとしてはある手なので、石を取れるからといってそこで読みを打ち切ってしまわないよう注意が必要ですね。

マンガの感想等については、囲碁ファンの立場であれこれ言っても仕方ない気がするので、やめておきたいと思います。では、また。

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