2013年9月17日

第38期新人王戦三番勝負第1局

今日第38期新人王戦三番勝負の第一局が行われ、富士田明彦三段が白番中押し勝ちし、シリーズ1勝目を上げました。

 関西棋院(新人王戦第一局)

 第38期新人王戦



 黒 余正麒 白 富士田明彦 白の中押し勝ち

下辺でコウが発生し、102手目まで右辺とのフリカワリとなった時点では白が優勢になったようですね。
黒は勝負手で121手目から左辺を動きだしていき、白も最強に応じましたが、中央の薄みをついて攻め合いに持ち込んでは黒勝ちかと思われました。
しかし最終盤、黒にミスがでて攻め合いがひっくり返り、再度の逆転で白勝ちとなりました。

解説の今村俊也九段によると、黒201手目では、1のところに下がっていれば黒の攻め合い勝ちだったとのこと。実戦は5のところに打ってしまった為、攻め合いが逆転してしまった。

また、実戦212手目(下図A)と当てた時、黒が1と3子を取っても・・・
白24のコウトリまで、黒にコウダテが足りず白勝ちとのことです。

富士田三段は昨年は惜しくも準優勝だったので、「今年こそは」という感じでしょうね。
余正麒七段の方も、先日のリーグ入りで七段になって、これが最後の出場機会ということなので気合入ってるだろうし。
まさしくお互いの気合がぶつかりあった大熱戦でしたが、最後ミスが出てしまったのは惜しかったですね。

第38期新人王戦三番勝負第2局は、今月26日に関西棋院で行われる予定です。では、また。

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