2013年9月24日

『村川大介~青春の軌跡』村川大介著

村川七段の本を買って並べてみたので、それを紹介したいと思います。


村川大介 青春の軌跡 (日韓精鋭棋士囲碁双書)

今年の2月に出版された本で、村川七段の今までの主だった対局が14局ほど収録されています。1局につき平均10数ページかけて、村川七段本人の自選解説で丁寧に紹介されています。

村川七段が三星杯やBC杯など国際予選を突破した時の碁や、三星杯本戦で李世石九段と戦った時の碁など、世界戦の碁も詳しく解説されているのが嬉しいですね。

国内での対局は、井山五冠や山下名人などトップ棋士との対局や、新人王のタイトルを獲得した時の碁などを中心に収録されています。

村川七段の碁は、筋に明るく古碁に通じるような良い意味での平明さが魅力だと思います。戦いは、コウや捨石などを用いたサバキがうまいという印象で、大きなフリカワリも度々出てきて面白いので、勉強用にも観賞用にもおすすめの一冊です。

村川七段本人に関して言えば、最近一力三段や余正麒七段をはじめとした新世代の台頭が著しく、下からの突き上げが厳しいので、今が正念場といった感じですね。
取りあえずは、10月5日(土)に行われる阿含桐山杯で優勝できるかと、棋聖戦で挑戦者になれるかどうかが一つのターニングポイントになりそうな気がするので、村川七段には頑張ってほしいと思います。

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