2013年11月21日

第61期王座戦第三局

第61期王座戦第三局は、161手目までで黒番の張栩挑戦者が中押し勝ちし、シリーズ初勝利をあげました。
終局は17時32分。残り時間は、持ち時間3時間のうち、黒番の張栩挑戦者が残り9分、白番の井山王座が残り2分だったそうです。

 日経のサイト



 黒 張栩 白 井山裕太 黒の中押し勝ち

パンダ解説から
白40~42の手段が厳しくここでは白がペースを握ったようで、60~67の捨石から68手目のトビに回った時点では、白が有望かと思われました。
しかし、左上の攻防で井山六冠に誤算があったようで、101手目まで黒に生きられてしまっては黒に形勢が傾いたようですね。
白は104手目から勝機を求めて右下に手をつけていったものの、黒は的確に対処し白を仕留めて勝ちを決めました。

100手目の局面。 解説の金秀俊八段によると、▲のツギが錯覚だったようで、敗着になったとのこと。井山六冠にしては珍しいですね。この手では・・・

白1~11までこの図でいくしかなかったようです。
これより少し前の段階では左上の黒が死ぬ図が結構でてたので、これでどうなるかといった感じの勝負のようですね。

これでシリーズの対戦成績は、井山王座から見て2勝1敗となりましたが、まさか負けると思ってなかったので、「ああ、負けたんだな」ってそんな感じですね。
名人戦の第2局から続いていたタイトル戦の連勝が止まってしまったのはちょっと残念だけど、井山六冠に関しては別に1回負けたぐらいでどうということはないと思うので、とりあえず12月もタイトル戦が見られることで前向きに考えたいと思います。

それと今日は、金秀俊八段の解説が良かったです。
敗着や形勢をハッキリ言ってくれているので記事を書く上で引用しやすいし、勝負どころの変化図も的確で、特に今局については、布石構想の段階でのプロの感覚みたいものをたくさん示してくれているので、凄い勉強になった気がします。
パンダ解説で金秀俊八段の解説って、今まであまり無かった気がするので(私が忘れてるだけかもしれないけど)、またお願いしたいですね。

第61期王座戦第4局は、12月2日(月)に静岡県伊豆の国市「三養荘」で行われる予定です。では、また。

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