2012年4月22日

検証・筋場理論-その1-

 最近依田九段が、囲碁史に残るぐらいの大発見をしたということで、ノリノリですね。

 依田九段といえば、かつて初手だか2手目だかに、神のお告げとかで盤面中央付近のトンデモないところに打って沸かせたこともありますが、今回のこともヨダログ塾長のブログなどで大々的に取り上げて、賑わせています。

いいですね~。私はこういう電波チック話題嫌いじゃないし、伸び悩んでる身としては囲碁の手筋が解明されれば上達に繋がるかも知れないので、興味津々といった感じです。

筋場理論とはどのようなものなのか、依田九段のブログを読んだ限りの私の解釈では、囲碁のあらゆる手筋というものを言葉で定義づけることが出来、なおかつ手筋の手筋たる所以というものを説明可能にした画期的な発見ということらしいですね。

 一例をあげると・・・

たとえばこのようにキリ違えた格好から、次に黒はシチョウに抱えられないようにAにノビるのが普通だけど、じゃあ何故、黒はCにアタリを打ってはいけないのかということを今までは中々説明できずにいた。
 黒Cに打って白Bに伸びられると、結局Aのところに断点が残るから、それなら最初からAに打っておけばいいというのが今までだったのだが、Cに当てる手を簡明に悪手だと説明することが出来るのが、筋場理論の眼目のようである。


つまり、仮に前図から黒ノビ白ノビとなった場合、この形で次に白番だと仮定して、白がDのところに打つ手は愚形で考えられないから、前図Cのアテは白の打ちたくないところに黒が打った理屈になっている。相手が打ちたくないところを自分から打つ必要はないだろうし、寧ろ相手に打たせるべきだということで、このDの地点を筋場と定義しているらしい。なので、相手に筋場に打たせるように打つのが筋の良い打ち方のようである。

と、ここまでは大体理解できたのだが、そこから先が今一つ分からない。あらゆる手筋を、手割や筋場理論によって説明できるとのことなので、ちょっと図を作って色々やってみようかとも思ったのだが、勝手な解釈で先走るのも嫌だし、中には筋場に打つ手がいい手になる例外もあるようなので、どういう図を作ればいいのかちょっと思いつかなかった。orz

 せめて、ヨダログで言われている「ツケコシ切るべからずが筋場に打たされる場合は」というのを、図で説明できたらとも思ったのだが、サンプル棋譜を思いつかなかった上に、かなり都合のいい図を作ってしまう可能性もあるので、もう少し考えがまとまってからということで。

まあでも、この筋場理論とやらを書籍として出せるぐらいに体系化して、尚且つ碁を学ぶ上で一般的になるぐらいに市民権を得られれば、ホントに道策の「手割り」に匹敵するぐらいの偉業となるかもしれないので、依田九段には期待したいと思います。


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