井山天元防衛！

第３８期天元戦第三局は、井山天元が１６５手までで黒番中押し勝ちし、シリーズ３連勝で天元初防衛を果たしました。終局は１６時５２分だそうです。

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　　黒　井山裕太　白　河野臨　黒の中押し勝ち

今年の碁聖戦の時だったかに、私は井山五冠の打ち回しを道策っぽいと評したことがあったと思うけど、今日の碁もまさしくそんな感じの一局でしたね。

１のカケからオシていった進行は、○の石と共に上辺を低位に押し込めて、既に黒好調の布石に見えますね。道策がこういった手法をよく用いてたけど、模範的と言えるような布石構想ですね。その布石も道策流（ミニ中国流）からだったし、中央に地を作って、右上も仕留めて、ほぼ完勝といった内容の碁でした。

そしてこれで五冠を保持したまま年を越すことが決まり、来年はいよいよ七冠制覇に挑戦ということになってきます。

まあ、井山五冠については、心配せずともそりゃ勝つだろと思っていたので、防衛したからといって、特に何も言うことはないです。ただ王座戦も天元戦もこれだけあっさり決着がつくとなると、何とか農心杯に出てほしかったなあという思いを抱かずにはいられないので、今の状況が本当に井山五冠の為になってるんだろうかということだけが、私の感じている一つの憂いと言えるかもしれません。