日本の棋士のいない世界戦の記事を書くなんてむなしくもあるし、情けなくもなってくるけど、何時しか日本の棋士が決勝の舞台に上がってくれる日が来ることを願いながら、勉強と探究の意味で世界トップの碁を取り上げてみたいと思います。打ち筋から見える日本棋士との違いや、向こうの棋士の弱点なんかも掴めたらいいですね。
今日から、三星火災杯の決勝三番勝負が始まりました。
第17回三星杯
セドルと古力の決勝ということで、これ以上ない黄金カードになりましたね。そして今日あった初戦は、序盤から激しい戦いになり古力が優勢の時間が長かったようですが、李世石が粘り抜いた末、半目勝負を制しましたね。でも、一戦目でいきなり半目勝負なんて、何か本当にマンガのライバル同士みたいな二人ですね。
黒 古力 白 李世石 白の半目勝ち
総評から:序盤は新しい変化の戦いになり、比較的黒が良かった。65、67手目は強手、ここで黒は主導権を得た。白は86、88の強行、108の非常手段で、劣勢の中変化を求め続ける。左下でコウを仕掛け142までで勝負形に戻す。しかし145手目まで黒優勢は変わらず。157手目、多少疑問か?164、174のミスは黒が再度局面優位を勝ち取るチャンスを招いた。227手目でもし232手目のところに打てば、基本黒勝ち。232手目で逆転のきっかけをつかみ、それ以後のヨセでセドルが逆転した。
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