2013年1月7日

打碁集の話

棋譜並べをするのに打碁集が欲しいのだが、これといったのが見つからない。
日々更新されていくプロの棋譜をチェックしたり、あるいはネットで観戦したりするだけで手いっぱいで、新聞の観戦記も碌々並べられてないという状態なのだが、だからこそしっかり勉強する為に並べがいのあるやつが一冊欲しいのである。

今興味あるのは坂田栄男なのだが、どこにもない。中古だと探せば見つかるかもしれないが、正規の値段でない可能性もある上に、私は基本中古本があまり好きではないのである。

仕方がないので、現代のトップ棋士のやつをと思ったが、井山五冠はじめトップ棋士の碁はタイトル戦で見慣れているので、あらためて並べたいとも思わない。また、トップ棋士の打碁集にしたって、それほど多く出ているわけでもない。高尾九段か依田九段あたりのがあればよかったのだが、見当たらず残念である。

最近小林光一九段の打碁集が出たらしく、一瞬興味を惹かれたものの、私は小林九段が活躍していたころを殆ど知らないので、手に取るまではいかなかった。ファンの人には垂涎の一冊なんだろうけど。

じゃあ古碁をと思ったが、それも今一つといった感じである。ブログのことを考えるなら古碁を選ぶべきなのかも知れないが、ブログとは別に楽しんで勉強する目的で欲しいので、先に古碁以外に挑戦したいといったところである。ただ古碁は、「名人・名局選シリーズ」が、個人的にかなり良書だと思っているので、絶版になる前にできるだけ入手しておきたいと思ってはいるのだが。

海外棋士も一応考慮してみたものの、日本で出版されてるのはセドルとチャンホぐらい(多分)だし、中韓の棋士の碁で勉強するのも何か情けなく思えてきたので止めた。謝赫とかだったら考えたかもしれないけど。

結局、基本に戻って、棋譜並べは自分の並べたい碁を並べるのがベストだと思うので、とすると坂田栄男に戻ってくる。もしくは高川格でもいい。私はあの時代の棋士の碁を殆ど並べたことがないので、ちょっとした興味と憧れを抱いているのである。
同年代の棋士の藤沢秀行の打碁集が高尾九段の監修で出てるんだから、同じシリーズで坂田栄男があってもいいと思うのだが・・・。
もしくは「名人・名局選シリーズ」を昭和の棋士まで拡大してほしいところではあるけど、それが無理なら新たに「昭和の名棋士シリーズ」とでも題して、坂田栄男や高川格や呉清源といったところを書籍化してほしいところである。

まあ、棋書を出しても採算が合わないとか色々出版事情もあると思うけど、学ぶべき棋書がないというのではアマチュア囲碁界も衰退する一方だと思うので、出版関係の方には何とかご一考願いたいところですね。

  

0 件のコメント:

コメントを投稿