2013年5月16日

第68期本因坊戦開幕!

第68期本因坊戦七番勝負が、島根県太田市「さひめ野」で今日から始まり、白番の井山本因坊が58手目を封じて一日目が終わりました。
一日目の消費時間は、黒番の高尾挑戦者が3時間7分、白番の井山本因坊が4時間1分だったそうです。

 第68期本因坊戦

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一日目手順

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 黒 高尾紳路 白 井山裕太

この二人の七番勝負は、3年前の名人戦以来ですね。
ニギリの結果、高尾挑戦者の先番で対局が始まりました。
右下でツケ引き定石が進行しますが、黒は下辺を開かず左下のシマリを優先しましたね。すかさず白は14手目から急所に迫り、下辺で競り合いが始まります。32手目まで白は下辺で地を持っておさまりましたが、黒も中央ノビキリと手厚いですね。
右上の定石のあと、黒が41と大場を占めた手に対し、白は42手目から右上を動き出していきました。続いて、黒が45手目の並んで頑強に抵抗した時、白の打った46手目のコスミが珍しそうな手ですね。序盤の段階でコスミが3つ並んだ形はあまり見ない気がします。井山五冠のことだから、下辺の黒の厚みや全局的なことを睨んでの一手かもしれませんね。
そして、黒49手目のツケがこの形における狙いの手で、57手目まで黒が隅を取り、白が外回りという変化になったところで、次の手を白が封じて一日目が終わりました。

封じ手予想ですが、幽玄の封じ手予想ヒントでは、A~Dが候補に挙がっていますね。
Aは下辺黒への攻めを狙いながら右辺の白地を増やす堅実な手だそうです。Bは左辺の荒らしを見た打ち込みですね。
私の第一感は、Aかその周辺か、とりあえず何か右辺打つかなあと思ったけど、右辺守ってると遅れそうな気もしてくるので、先に左辺に打ちたくもなってきますね。
Cは利いてくれるなら打つけど、自分で打ってると利いてくれなさそうな気がしてくるので、私は候補から外しました。Dのキリは激しすぎて、第一局の封じ手では打たなそうな気がするので、それも除外します。
・・・というわけで、右辺か左辺か。私が打ってると、Aに打つと、うまく立ち回られたあと左辺守られて負けそうな気がするし、Bに打ったら打ったでうまくサバけず負けそうな気がするので、どう打っていいのか分かりませんね。まあ、考えても仕方ないので、ここはAにしておきたいと思います。

形勢だけど、右上の黒地が大きそうに見えるので、黒に不満無いんじゃないかという気がします。厚みでも負けてなさそうだし。
まあしかし、今回のシリーズは両者とも好きな棋士なので気楽に見れますね。井山本因坊が十段を防衛していれば、七冠制覇の為に井山本因坊を応援しただろうけど、高尾九段に久々にタイトルを獲ってほしいという思いもあるので、今回はどちらの棋士に肩入れすることもなく一ファンとして対局を楽しみたいと思います。
この二人の碁は難局になることが多いので、明日は封じ手の開封も含めて、その後の進行にも注目ですね。では!

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