以前、越智の資質について触れたので、ついでに他のヒカ碁キャラの将来性というか、どのぐらいのレベルの棋士になるかについても考察してみたいと思う。
まず、ヒカルやアキラは現実の井山or四天王レベルぐらいには成長して、日本囲碁界を引っ張っていく存在になることは間違いないだろう。
社はヒカルやアキラと同格なのか、若干劣るのかは微妙なところだが、少なくとも関西棋院のトップである結城聡ぐらいの棋士にはなると思う。
伊角さんも何れはタイトル争いに絡んでくると思うが、何となくヒカルやアキラ(井山or四天王)と同列には扱われないような気がするので、河野臨クラスということで。
外来でプロになった門脇さんは、アマからプロに転身した坂井秀至を彷彿とさせるので、その路線で。
そしてヤムチャ化したと言われる和谷でさえ、私はそこそこの棋士になると思う。師匠に才能を認められているぐらいだから、いずれはその師匠の森下九段クラスの棋士ぐらいにはなるんじゃないだろうか。森下九段は過去にリーグに在籍したことがあってタイトルの挑戦者にもなったことがあるぐらいだから、大体、淡路修三ぐらいのレベルの棋士かと思われる。
勿論、タイトルの挑戦者になるのは容易いことではないかもしれないが、北斗杯予選の最後に見せた悔しさがあれば、和谷もこのままで終わるとは思えないし、ヒカルたちに揉まれる事で、コンスタントにリーグに入れるぐらいの棋士にはなってくれる筈。世話焼きで、人に教えるのも上手そうだから囲碁講座やテレビ解説とかもやったりして、溝上知親のような棋士になることが予想される。
ついでに私は本田も評価している。北斗杯編においては雑魚っぷりが際立った本田であるが、単に伸び悩んでいるだけであって、もともとの実力は相当のレベルにある。プロ試験で、伊角さんとヒカルの両方に土を付けたのは唯一本田だけだし、院生時代には越智にもそれなりに評価されてる。
越智「僕のライバルは伊角さんや和谷や本田さんで、その下に足立さんと小宮さんと進藤の三人がいるってカンジかな。」
ヒカルが院生だった年の一年前の若獅子戦では、三回戦まで勝ち上がったそうだし、少なくとも真柴とかよりかはハッキリ強いと言えると思う。どのくらいのレベルの棋士に成長するかは分からないが、運がよければ、いずれは三大棋戦リーグにも入るかも知れない。苦節何年で悲願のリーグ入りを果たしながら、結局一勝も出来ずに即陥落する棋士が時々いるが、そういうタイプの棋士になりそうな気がする。
ヒカ碁キャラの未来予測(後編)に続く
2012/1/29初出