今日、第51期十段戦の第二局が熊本県玉名市「司ロイヤルホテル」で行われ、271手までで白番の結城挑戦者が2目半勝ちし、シリーズの対戦成績を1勝1敗のタイに戻しました。
終局は19時7分、残り時間は両者とも残り1分だったそうです。
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産経ニュース十段戦第二局
黒 井山裕太 白 結城聡 白の2目半勝ち
今日は序盤11手目の三間トビや61手目のツケなど、井山六冠らしい面白い手も見られましたね。
碁は黒が足早に実利を稼いでいく展開となり、107手目あたりで中央と上辺を連絡した時点では黒有望と思われましたが、その後結城九段のパンチが炸裂し逆転を許してしまいました。
パンダ解説から。形勢不利と見た結城九段が1と勝負手を放ち、それに黒は6まで最強に対応したところ、続いて7~13までが厳しい追及だったとのこと。15のノゾキに対し継ぐのは攻め合いが危ないらしく、黒は16と下辺の生きを優先させたものの、17と中央の黒6子を取られては逆転されてしまったとのこと。
また、局後の感想で井山六冠は、81手目のコスミつけた手で白84手目のケイマのところに打つべきだったと言っていたとのことですね。確かに中央を重視した方が安全そうには見えますね。
それにしても、結城NHK杯絶好調ですね。良くも悪くも精神面で実力が大きく変わるタイプの棋士だけに、一旦調子に乗ると手が付けられなくなるところがありますね。
開幕前は井山十段の防衛は間違いないと思っていたけど、こうなってくると非常に厳しい防衛戦になってきそうですね。
まあ、タイトル戦が盛り上がる分には歓迎だけど、一応私は井山六冠の方を応援しているので、次の第三局は何とか井山六冠に気持ちを切り替えて頑張ってほしいと思います。
十段戦第三局は、来週4月4日に長野県大町市「くろよんロイヤルホテル」で行われる予定です。では、また。
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