1、国際戦の代表枠を決める予選をやる
2、リーグ戦形式の棋戦を取り入れる
解決案としては主にこの二つが考えられると思います。
まず、農心杯や春蘭杯などの代表を決める予選をしっかりやるということ。もはや誰が出ても勝てない以上、予選をやって決めた方が公平だし、みんな納得できるんじゃないかと思います。富士通杯は最後の年以外ずっと予選をやってたんだから、似たような感じで、全ての国際戦の出場者を決める選抜戦を行えば、対局数は今よりかなり増えるはず。
まず、農心杯や春蘭杯などの代表を決める予選をしっかりやるということ。もはや誰が出ても勝てない以上、予選をやって決めた方が公平だし、みんな納得できるんじゃないかと思います。富士通杯は最後の年以外ずっと予選をやってたんだから、似たような感じで、全ての国際戦の出場者を決める選抜戦を行えば、対局数は今よりかなり増えるはず。
まあ予選をやるにしても、トップ棋士が勝ち上がりやすいように工夫をしたり、幾つかある代表枠のうち1つは、井山六冠とかのトップ棋士が無条件で出場できるようにしてもいいと思うけど、農心杯なら5人の代表のうち何人かは予選で決めるとか、三星杯なら1枠はトップ棋士がシードで、もう1枠は予選で争うという風にした方が面白いし、若手の励みにもなるだろう。それに予選を勝ち上がった棋士の方が、モチベーションが違うのか本戦でも勝ち上がりやすい傾向にあると思う。
対局料はどうするんだという問題については、いちおう日本代表枠を争う名誉の為に戦うわけだから少なくても仕方ないんじゃないかという気はするけど、本音をいえば棋士の基本給下げてでもそっちに回したらどうかと言いたいところではある。
そして、対局数を増やす二番目の方法だけど、リーグ形式の棋戦が一つもないというのが問題である。棋戦の殆どがトーナメントである為に、一回負ければそれで終わりで次の年まで対局なしというのでは、年間の対局数がたった数局という棋士もいるに違いない。逆に勝てば勝つほど対局数が増えて、強くなる機会が増えるというのが現状のシステムである。
競技の性質が国内に留まっているのであればそれでいいのだろうけど、対外的なことを考えるとやはり棋士全体の底上げを図る必要があるわけで、その為にはある程度の対局数を担保する必要があるだろう。特に若い棋士の場合、負けてそれで終わりというよりかは、どんどん次の対局を与えてやるぐらいの方が伸びるに違いない。
一応三大棋戦にはリーグがあるけど、あれはトップ棋士だけのものなので、若手も参加できるタイプのリーグが望ましい。中国では甲級リーグとかが棋戦のメインみたいだし、やっぱりリーグ戦ってのはそれなりに盛り上がる要素の一つになると思う。
その点、将棋は順位戦があって羨ましいと思う。私は将棋界のことは殆ど知らないのだけど、A級、B級1組、B級2組・・・とクラス分けされた中で、同じぐらいの実力の者同士が競い合いながら上を目指すというのは、競争原理も働くだろうし、理に適った棋戦システムだと思う。
昇級・降級が掛かってるから、棋士も緊張感や危機感を持って対局に臨んでいるだろうし、プロ意識が高まるだろう。しかもリーグ戦だから弱い棋士にもある程度の対局数が担保されている。更には、フリークラスに落ちた後、何年も上に上がれなければ引退規定もあるらしい。これは相当に棋士全体を引き締めるのに効果があるだろう。
昇級・降級が掛かってるから、棋士も緊張感や危機感を持って対局に臨んでいるだろうし、プロ意識が高まるだろう。しかもリーグ戦だから弱い棋士にもある程度の対局数が担保されている。更には、フリークラスに落ちた後、何年も上に上がれなければ引退規定もあるらしい。これは相当に棋士全体を引き締めるのに効果があるだろう。
まあ、私は将棋を知らないので順位戦のいい面しか見ていないのかもしれない。どうやらあれも、昇降級枠が限られている為に、実力があっても何年も同じクラスで燻りつづける棋士がいたり、どれだけ好成績を上げてもなかなか上にいけず、タイトル獲るのに何年もかかったりと、デメリットもあるようである。しかし、そういったマイナス要素をうまく調整できるならば、似たようなシステムを取り入れるメリットは十分あるだろう。
仮に囲碁界に順位戦を取り入れるとすれば、棋聖戦か、やはり名人戦ということになると思うけど、今のところ実現は難しそうではある。囲碁界はプロ棋士の数も多いので、リーグ戦をやるとなると規模が尋常じゃなくなるし、その分スポンサー(新聞社)の負担も大きくなる。
なので、順位戦のような大規模なリーグを取り入れることを考えるのであれば、まず先に組織のスリム化を考える必要があるかもしれない。
※今度ナショナルチームが創設されたので、きちんとした国際戦の出場規定ができれば無理に予選をやることにこだわる必要はないかもしれないですね。