2013年10月17日

井山大三冠誕生!~第38期名人戦第五局

大三冠!!! 



 黒 井山裕太 白 山下敬吾 黒の4目半勝ち

第38期名人戦第五局は、258手まで黒番の井山挑戦者が4目半勝ちし、シリーズ4勝1敗で名人奪取を果たしました!
これで井山新名人は、趙治勲25世本因坊以来の史上二人目の大三冠を達成すると同時に、再び六冠に返り咲くことになりました。
終局は20時3分。残り時間は両者ともに残り1分だったそうです。

 朝日のサイト

 名人戦特設ページ

今日はさすがに負けだと思ったので、久々に封じ手予想が当たったことでも中心に記事を書こうかなとか思ってたけど、まさかこの碁がひっくり返るとは思いませんでした。
対局の感想等は、いちおう深夜のBS放送を見てからにしたいのでまた後日にしたいと思いますが、これで取りあえず2年ぶりの名人復帰ということで本当に嬉しいです。井山六冠は最初のタイトルが名人だったこともあって、やっぱり名人のイメージが強いので。

そして、これでまた六冠ということで、4月に十段奪われた時は「やっぱり七冠は難しいんだな」とか思ったけど、再び七冠制覇への道が見えてきましたね。
まだこれから先も厳しい防衛戦は続くし、十段戦の挑戦者にならなければならないので大変ではあるけど、今日の勝ちを見る限り、もう井山六冠に不可能なことはないんじゃないかという気にもなってくるので、この後続く、天元戦・王座戦でも頑張ってほしいと思います。

井山六冠のダブル防衛戦――秋山次郎九段との天元戦は今月21日(月)に、張栩九段との王座戦は24日(木)に開幕の予定です。では、また!

《追記》
BS解説から。140手目で白が▲に抑えた時点では、上辺の白地が大きく白に残りそうな形勢とのこと。

黒は1(141手目)から上辺を値切りにいきますが、白2ではおとなしくAと受けていても白勝ちだったようですね。

続けて黒は3(143手目)から手をつけていきますが、パンダ解説の松本武久七段によると、白8でもAと上辺を守っていれば、損を最小限にとどめることができ白の勝ちは動かなかったとのこと。

白は10と出ていき黒も上辺で居直りますが、高尾九段によると白12(152手目)と出た手が問題だったようで、この手でAと上辺を確保していれば、白がまだ良かったようです。この後、上辺になだれ込みながら黒が生きる展開となって、黒が良くなったとのことですね。

結局白としては、とにかく上辺を守ってさえいれば悪くなかったようだったようだけど、山下名人歯止めが利かなかったのかもしれないですね。

追記:朝日の観戦記

















0 件のコメント:

コメントを投稿