棋聖戦第六局の感想だけど、とりあえず防衛してくれてよかったという感じです。
3連勝の時点でほぼ決まっていたとはいえ、途中2連敗するとは思わなかったので。
井山六冠のタイトル戦の最終局って、大石をしのいで勝ったりといったことが多い気がするけど、今局も見事に下辺の脱出を成功させて、勝ちを決めましたね。
BS解説でもその局面中心にやってたけど、ただ棋譜並べ返してて私が印象に残ったのはもう少し前の局面だったので、下辺の逃げ出しの解説は新聞等の観戦記を待ってもらうか、読売のサイトで見ていただけたらと思います。
71手目からの局面。アタリの利かしを打つときって、どっちで利かすかとかで悩んだりすることが多いけど、こういうところが両方利くと結構嬉しいですよね。
かといって、白2で一子抜くのも左辺値切る手が残るので、白としても仕方ない対応なのかもしれないけど。
別にここで形勢が動いたってわけでもないのかもしれないし、何でもないやり取りなのかもしれないけど、この後3の右の切り味や左辺を値切る狙いも含みにしつつ、後に下辺の動きだしへと結びついていったので、やっぱ井山六冠味の付け方がうまいなあって印象に残った局面でした。
これで井山六冠棋聖位初防衛ということで、終わってみればさすがの安定感でしたね。
井山六冠のタイトル戦は次は本因坊戦ということになるけど、ただ読売新聞によると、今月末には世界戦の出場予定があるとかいう話もあるので(たぶん春蘭杯かな?)、もし本当だとすればまた頑張ってほしいというか、応援したいと思います。では、また。
幽玄解説から
山下挑戦者「本局はまぎれようとがんばりましたがあまり形勢挽回できませんでした。シリーズ連敗スタートしましたが6局目までこれたのは良かったかと思います。」
井山棋聖「下辺を逃げだせたあたりから優勢を意識していました。3連勝スタートした時もそのままいけるとは思いませんでしたし、進むにつれ内容も良くない傾向が出てきていました。反省点は多いですが、良い結果が出て良かったと思います。」
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