一日目の消費時間は、黒番の井山本因坊が3時間55分、白番の高尾挑戦者が3時間12分だったそうです。
第68期本因坊戦
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一日目手順
棋譜再生 黒 井山裕太 白 高尾紳路
最終局ということであらためて握りが行なわれ、井山本因坊の先番で始まりました。
黒の中国流からスタートし、白16手目の三々入りは流行型ですが、22手目のスベリに対し、黒は右辺を止めず上辺に開きましたね。黒が打ってこなかったので、白は24と右上を打ち、黒も25手目で左上の三々に打つなど、お互い我が道を行くといった感じですね。37手目まで黒は地を取りましたが、白も厚くなったので38と左辺に打ち込んでいきます。
52手目まで穏やかに分かれましたが、ここで黒は53と下辺に打ち込んでいきました。白も54とナラんで最強に応戦し、競り合いの様相ですね。黒は65~67など白の薄みに迫りながら補強しますが、白も受けていて手厚いですね。黒69のノゾキに対し白は70に手を戻し、黒が71手目から出切りを敢行したところで、高尾挑戦者が74手目を封じて一日目が終わりました。
Aは左辺の白模様を広げつつ、下辺黒を睨む好点ですね。Bは隅の白を守る手で、Cも同じ意味だけど読みが必要とのことですね。
正直分からないけど、Aが一番普通のような気がするのでAにしたいと思います。左下すぐに打たなくても、別に白が死ぬってことはないみたいだし。
形勢は今のところ地では黒が走ってるのかもしれないけど、白も厚いのでよく分からないですね。でも、また難戦になるんだろうなあ。しかし、3ヶ月に渡る本因坊戦も明日で終わりということで、ここまで来たら碁の内容がどうとか些末なことって感じですね。
――井山本因坊が勝って初防衛を決めるのか、それとも高尾挑戦者が本因坊復位を果たすのか、明日どういう結末が待ち受けているのかは分からないけど、両対局者には悔いの残らないよう精一杯頑張ってほしいと思います! では、また明日。
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